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「とさ」と「さぬき」をとっても愛する『とさぬき』な大学生たくりんの生活をとろんと綴るブログです☆ 07年、大学を休学してシンガポール留学とタイ・ベトナム・中国旅行。08年4月就職活動も終わり、残り一年間を有意義に、いろんなことをしながら過ごしていきたいなんて考えている、たくりんの日常を描いたブログです。
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お経

 
ポックポックポックポックポックポック・・・・・・・・
 
 
「ふぁっ・・・」
「おい、不謹慎だろ」
「・・・なんでさ、こうやって法事の度にお経あげるんだろうな」
「ったく、ふぁ・・・移っちゃっただろ、あくび」
「なあ、なんでなのかな」
「ああ、それなら前に法事に参加した時、お坊さんが言ってたよ。実はお経って、死者の霊を慰めるためにあげるものじゃないんだってさ」
「え、そうじゃないのか?じゃあ一体なんのために」
「そのお坊さん曰く、仏教では、死者って、死んだ時点で仏になるんだってさ。だから、霊を慰める必要なんてないんだ。なにせ、もう仏様なんだから。で、お経は、その仏様への祈りのために読むんだってさ」
「へ~なるほどね、死んだ時点で仏になる、か。で、仏教で崇めている仏になったから、お経を読んでお祈りしてるってことね」
「そうなんだってさ。俺も死者の霊を慰めてるとばっかり思ってたから、目からウロコだったよ」
「でもさ、そう考えてみても、おかしくないか」
「え、何が」
「こうやってお経を読むことが、だよ」
「何でだよ。お前だってさっき納得したじゃないか」
「いやさ、俺はあんまり仏教のこと、よくわかんないんだけど。つまりだ、そのお坊さんが言ってることが正しいとすれば、だ。例えば、俺が死んだら、俺は仏になるわけだ」
「いや俺だって別に詳しくはないけど・・・まぁ、そうなるな」
「で、仏になった俺に対して、お坊さん達は祈ってくれるわけだ。お経を読んで」
「まぁそうだな」
「でもさ、俺が仏になったからって、俺仏教のことも、お経のことも、何にもわかんないわけだよ。今だって、お坊さんが何言ってるかわかんないし」
「お経なぁ。俺も『なむあみだぶつ」、くらいしかわかんないや」
「な。そんなよくわかんないお経を読んで祈られたって、俺なら、ちっとも嬉しくないな、って思ってさ」
「・・・う~ん、まぁそう言われると・・・」
「それなら、俺が大好きなバンドの人呼んで歌ってくれた方が、俺にとってはよっぽど嬉しいよ。俺が仏で、そんな法事にしてくれたら、なんか子孫にさ、『お前達の祈った望み、叶えてやろう』、みたいな気分になりそう」
「お前の気持ちは、まぁどうでもいいけど、確かに一理あるな。そりゃ俺だって、よくわかんないお経よりは、ああ、生演奏とかがいいな、オーケストラの」
「な、そうだろ。もしお経が本当に死者の霊を慰めるためだとしても、それだってよくわかんないお経より、お気に入りの音楽とかのほうが、よっぽど慰められそうな気がするな、俺が霊なら」
「わかったわかった、じゃあお前の時はそうしてやるよ。でも、今日は俺たちのご先祖様のための法事だろ。ご先祖様にとっては、ありがたいお経の方がいいってことなんじゃないのか」
「・・・う~ん」
「なんだよ、煮え切らないな」
「いやさ、うちのご先祖様って、代々農家だったよな」
「ああ、ものすごく前のことは不明だけど、まぁ少なくとも、偉い大名とか、武士とか、金持ちの庄屋だったってことはないな」
「だよな。だったら、やっぱりお経ってどうなのかなって」
「どういうことだよ」
「そりゃ詳しくはわかんないけど。いやさ、もしどっか大名とか、そうでなくても武士とか金持ちだったりすれば、お経とかも勉強するから、こうやって読んでもらえれば意味もわかるんだろうとは思うんだよ。それなら仏様だろうと、霊だろうと、嬉しいとは思うよ」
「ああ」
「でもさ、俺たちのご先祖様は、言っちゃ悪いけど普通の農民だったわけだ。その頃の農民のほとんどは、文字の読み書きすらできなかったんだろ。だったら、難しそうなお経読まれても、ほとんど理解できないんじゃないのかな。丁度俺らみたいにさ、『なんみょうほうれんげきょう』みたいなワンフレーズぐらいしかさ。だったら、仏様にしろ、霊にしろ、あんまり嬉しくないんじゃないかな。そんなよくわかんないお経読まれても」
「どうかな。俺はさ、逆に、死んで仏様になっても、霊になっても、その時点でそれまでの人とはまったく違うものになるんじゃないか、と思うけどな。それまでの学歴とかさ、地位とか、全部一緒になっちゃって。で、みんな仏教とか、お経にも詳しい存在になって、それを仏様とか、霊ってするんじゃないか。そうすれば、こうやってお経をあげることにも意味が出てくるわけだし。大体、死んだ人が、その時の身分とかそのままに仏とか、霊になるなんて、それはそれですごく不平等じゃないか」
「う~ん、そんなものなんかな。・・・・・・ふぁ」
「おい、聞いてんのよ」
「え、ああ。まあ、いっか、理由なんて。こういうもんなんだってことで。法事だってさ、たまに親戚一同が顔合わせる機会って考えれば、大事なのかもしれないしな」
「とか言って、どーせお前はこの後の豪華な食事と酒がメインなんだろ」
「まぁね、そりゃあお互い様ってことで。ふぁ・・・だめだ、また眠たくなってきた」
「おいおい、まだ始まったばっかりだぞ」
 
 
「・・・・・・ふぁあ」
「ぅあ、おい、またかよ、移すなよ」
「それはお前が勝手に、ふぁ・・・・・・しかしさ、なんでお経って、こう眠たくなるんだろうな」
「さぁな、ぁふ・・・あぁ、あくび止まんない。なんだろうね、よくわかんないせいもあるし、お坊さんの声と読み方も、なんか眠気を誘うよなぁ・・・・・・ふぁ」
「・・・ふぁ・・・・・・案外さ、よくわかんないお経を、お坊さんがこんな感じで読むことで、俺たちだけじゃなくて、これを聞いてるご先祖様の眠気も誘ってるんじゃないかな。安らかに眠ってもらえるようにさ」
「はは、そんなわけないだろ。・・・ふぁ、あぁ、眠い・・・」
「ふぁあ」
 
ポックポックポックポックポックポック、チーン・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
グゥ
 

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実は先週土曜日、母方の性を僕の弟が継承してるのですが、

その母方のお墓を新しくしまして、その開眼供養を行いました。

砂利も敷き詰めて、とっても綺麗に。
もちろん、お坊さんにもお経をあげていただきました。
なんでも、弟も壇家になったそうで。ほほぅ。

久しぶりに家族も集まったので、たった2日間くらいでしたが楽しかったですw



ちなみに、お坊さんがお経をあげることについて、本当に運うちの父方の法事のお坊さんは「霊を慰めるのではなく、仏に祈っているのです」ということをおっしゃってました。
なるほどぉと思ったものです。

ちなみに、ぼくは、決して(上の文章で)邪険にしてるわけではなくて、

むしろ、興味ありです。

京都三十三間堂に行った時、曼荼羅のことが少し書いてあって、
『宇宙を仏様が支えている』とった曼荼羅をあしらったクリアファイルを思わず買ってしまったし。。
すごい発想力だなぁ、と。


僕自身、お墓を守っていく存在であるので、これからも大切にしていきたいと思ってます。




ただ・・・・・やっぱり、眠たくなりますよねぇ・・・あと、正座は苦手。。
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プロフィール
HN:
たくりん
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/09/18
職業:
大学生
趣味:
旅行、読書、
自己紹介:
出身 :「土佐」高知にて男4人兄弟長男
現住所:「讃岐」香川にて一人暮らし

年齢 :動きはじめた23歳
職業 :大学生

讃岐に来て約3年半、すっかり讃岐の魅力(といってもほぼうどん)に引き込まれ、生まれ育った土佐同様に愛す♡
「とさ+さぬき=とさぬき」を盛り上げるために活動したり、悩んだりしながら毎日を過ごしています。
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